お宿のこと

【5年目の春】ポンギーに来て5年になりました。

 

 

にいなです。

 

早いもので、もう5月。

みなさまお元気でお過ごしでしょうか?

 

2021年の4月、私はポンギーに来て5回目の春を迎えました。

 

「私、まるっと4年もポンギーにいたんだ~!」

と、自分のことながらびっくりしています。

 

元スタッフのまるさんは約6年、ゆうさんは約4年と、スタッフは皆割と長く働くポンギーですが、先輩方お二人に並んでここまで続けてこられたことを本当に嬉しく思います。

 

とはいえ、この一年間はほとんどゲストさんがおらず静かな日々。

にぎやかだった以前と比較してさみしい気持ちになることもありましたが、その反面、この一年があったからこそ再認識できた良い面もありました。

 

それは、「自分で自分をほめてあげることの大切さ」です。

 

 

今思えば、ゲストさんにたくさんお越しいただいていた頃の私は、一日のほとんどをゲストさんと関わって過ごす毎日。

いろいろな国からのゲストさんとお話して、一緒に折り紙や習字、鍋パーティーなどしたりもして、「ありがとう」「楽しかったよ」の言葉をいただくことにとてもやりがいを感じていました。

 

さらに、チェックアウトの後にゲストさんから良いレビューをいただいた日には・・・最高に嬉しい!

自分のゲストさんに対する対応を認めてもらえた気がして、大満足でした。

 

 

 

でも・・・これってちょっと違うんですよね。

 

コロナの影響でゲストさんが少なくなるにつれ、私は段々と「誰にも認めてもらえない」状況になりました。

今までは誰かに評価してもらっていたから、誰かがいたから充実を感じてこられたけれど、それがなくなってしまいました。

 

(私、本当に正しい方向に進んでいるのかな? 不安・・・)

 

 

そんな時、まさきさんからこんなアドバイスをいただきました。

 

「ポンギーで働くんだったら、誰にほめてもらえなくても自分で自分をほめてあげられる人になりなさい。

人の目を気にして、良く評価されようと思って頑張るのは違う。

 

どうやったら自分を充実させてあげられるかな?一歩前に進めるかな?って常に考えてごらん。

自分を大切にしてあげられない人に、他の人を大切にしてあげることはできないよ。」

 

 

 

・・・ああ、そうか。私、大切なことを忘れていたかも。

5年目にしてはっと気づきました。

 

そういえばポンギーに来たばかりの頃、私はまず最初に「自分の心を充実させて自分らしく生きることが、ひいてはゲストさんの笑顔につながる」ということを教えてもらったのでした。

 

でもこの4年間、知らず知らずのうちに、ゲストさんから良い評価をいただくことが目的となり、それで無理やり自分の心を充実させようとしていたところがあったように思います。

これでは全く逆ですね。

 

いかに私が今まで人の目を気にして、人の意見に影響されて生きてきたか・・・

やっぱり、初心を忘れてはいけないなあ。

 

これからは、人からの評価を気にしすぎず、もっと自分をほめてあげよう。

自分を充実させてあげて、もっと前に進もう。

そして、身近な人やゲストさんに優しくできるだけの余裕のある人になろう。

 

そんなふうに思った、5年目の春でした。

 

 

 

元々旅とはほとんど縁がなく、海外在住経験もなく、他のゲストハウスにも片手で余るほどの数しか泊まったことのない私。

 

私がこうしてまる4年もポンギーで働いてこられたのは、これまで泊まってくださったゲストさんと、道を築いてくださった先輩方のおかげです。

 

そしてなにより、私が悩んだ時や不安な時、さりげなく大切なことに気づかせてくださるまさきさんには心から感謝しています。

 

ゲストハウス業界はこれからもしばらくは厳しい状況が続くと思いますが、

 

お金は大事だけれど、お金以上に大事なこと、損得抜きに自分がやりたいことを実践して、

偽りのない心からの笑顔でゲストさんをお迎えして、

 

ポンギーのポジティブスピリットを忘れず、常に前向きに進んでいける自分でありたいと思います。

 

まだまだ未熟な私ですが、これからも、皆さまどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

ゲストハウスポンギー

にいな

 

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