3月9日(火)
オンライン修学旅行開催当日、
金沢の天気 曇り時々晴れ
午前10時30分 気温 10℃
「よかった!雨じゃない!」
多少の雨でも大丈夫なように防水装備は用意していますが、
やはり、雨が降っているのと降っていないのでは大違いです。
事前に先生方とも打合せさせていただき、
坂城中学校さんでも、何回もZOOMのテストをしていただいています。
それでも、通信回線や機材の不具合が起りませんように。。。
アクシデントが起こりませんように。。
そのような不安も、一度スタートすると、
長野の生徒さんに、今の金沢を配信しているんだ! という楽しさで、どこかに忘れていました。
スタートは、近江町いちば館広場前から。
近江町市場の海鮮丼です!
ボリュームたっぷりの、
海鮮丼屋さんのメニューの看板
画面からいい香りがしてきそうな、
どじょうの蒲焼
今にも飛び跳ねそうな、旬の日本海の魚たち
次々に紹介しながら
いよいよ、近江町市場の目玉のひとつ
かにコーナーへ。
青いタグがついてるのが「加能ガニ」
そして、さらに黒いタグがついているのが
ひとまわり大きい「加能ガニ金沢!」
ブランドものです。
店頭のお兄さんが、
大きな赤いカニが入っている発泡スチロールの箱のガラス板を外して、
両手を動かしているカニを片手で持って見せてくれました。
でかい!
迫力満点!
← 開催後、生徒さんからこのシーンがとても印象深かったとのこと。
大口水産さんのお兄さん、ありがとうございました。
そこから、創業140年以上を誇る老舗のかまぼこ屋さん「岩内蒲鉾店」さんへ。
金沢の名物「ふかし」を紹介させていただき、
*「ふかし」は、ゆでた蒲鉾のようなもので、蒲鉾よりも柔らかく、はんぺんよりも歯ごたえがあって、金沢ではよくお吸い物に入れて食べられています。
そこから迷路のような細道を抜けながら青果通りへ。
北川食品さんでは、
金時草や加賀れんこんなど、旬の加賀野菜の説明をしていただきました。
観光名所や品物を見るだけでなく、やはり「地元の人」とお話するのが旅(修学旅行も)
の面白さですよね。
あっという間に20分間が過ぎ、
近江町市場をあとにして、自転車にまたがって尾張町通りをまっしぐら。
自転車に乗りながらの街の風景も、胸につけたカメラで配信します。
実は、この
「自転車に乗りながらの風景もライブ配信して、参加者さんと双方にお話しする」
というのが、ポンギーのオンラインまち巡りの特徴のひとつでもあります。
映像配信に詳しい方だと察していただけると思うのですが、
(私は、はじめ、まったくその大変さが分かりませんでした)
ガタガタ揺れる自転車の映像を、動くとただでさえ画質が落ちる屋外からのZOOMオンラインで、参加者とリアルタイムに話ながら
一人で配信して(YouTubeの録画でないところがポイント)、自転車を降りたら、インタビューもする。
私は、はじめは、これを一人でやることがどれだけ大変だということが分かりませんでした。
会話をするヘッドセットも耳の穴をふさがないものでないといけないし、
(もちろん、道路交通法もしっかり再勉強)
雨が降ってきても大丈夫な機材と装備を用意していないといけないし、
インタビューをするときのマイクはスマホの内臓マイクだと不十分なので、別に設定しなければならないし、
そもそも、それらの機材を、ZOOMを使って一人で操作しなければならないし。。
(機材とZOOMの相性もあるんです。YouTube録画でなく、あくまでZOOMのライブ双方向コミュニケーションにこだわっているので、こんなに大変なのですが。。。)
などなど、はじめはかなり苦労しました。
*詳しい方だと、もっとよい方法があるのでしょうが、(そして高い機材を揃えれば大したことないのでしょうが。。)
少ない経験値で考えられる方法をすべて試してみました。
ポンギーの館内でサポートしながら資料をお見せしているにいなも、ZOOMと配信ソフトをタイミングよく操作することに慣れるのにかなり苦労しました。
。。。と、苦労話はこれまでにして、
尾張町通りを自転車で突き進み、
浅野川大橋の上から、のんびり川辺で遊ぶカモと、主計町茶屋街の風景も楽しんでいただきながら、
いざ、ひがし茶屋街へ!
広見のことや、
四万六千日のとうもろこしのことや、
木虫籠(きむすこ、窓の格子)、
茶屋建築のこと。。
金箔アイスも紹介しながら、
ひがし茶屋街のメイン通りを歩くと
もう、あっという間に
45分間が経っています。
第2班は、
1班と反対に、
ひがし茶屋街から近江町市場へと折り返し、
これもまた、時間がたりなくなるほどの45分間。
当初、心配されていた映像の乱れや、
音声のハウリングなどもなく、
12時35分、無事、
オンラインまち巡りを終了しました!
最後に生徒さんたち皆で手を振ってくださって、本当に嬉しかった~!
*合計約130名の生徒さん対象の「オンラインまち巡り」、無事、終了!オンラインでさらに繋がった瞬間!
終了後、
旅行会社の担当者さんから
「とてもよかったです!」との連絡が、
そして、その後、
学年主任の先生からも、直々に
「すごくよかったです!生徒もとても喜んでいました!」
とお電話をいただきました。
← もうこの言葉を聞いただけで、
「あ~、オンライン修学旅行に挑戦してよかった!」
と報われました。
すごくハートフルで情熱的な先生。
こんな先生に学ぶ生徒さん、うらやましい!
今回、
大人数を対象としたバーチャル修学旅行で、
オンラインまち巡りさせていただく機会をいただいたことは、
ポンギーにとってかけがえのない経験となりました。
今回のポンギーのテーマは、
《 修学旅行の一環として、オンラインだからこそできること 》 でした。
それを考えながら思ったことは、
オンライン修学旅行の場合、
「オンラインとリアルは、別のものとして考えよう」ということでした。
当初、
「ライブ映像を配信して、如何にオンラインをリアル(現実)に近づけるか。。」
という視点で考えていましたが、
追及すればするほど、
「リアルに近づけること自体が違うんじゃないか」
と思うようになりました。
オンラインでリアルを伝えようとしても、
結局は「オンラインだから。。」となってしまう。
観光ツアーであれば、観光地のリアル映像をただただ流すのもひとつかもしれません。
でも、
修学旅行の一環と考えると、それはちょっと違うかなと。
じゃ、どうするの?
ですよね。
オンラインの良い点は、
・実際にそこにいかなくてもいい。
・移動にかかわる手間や時間(特に大人数の場合)がかからない。
・安全。
・何より、コストが安くすむ。
などがあると思います。
今回、
坂城中学校さんに提供するオンライン修学旅行としてのまち巡りで力を入れたのが、
「共有資料」
でした。
→ 。。。と言っても宿のオヤジが作る資料なので大したことないですが。。
如何に
タイムリーに効率よく、
リアルな映像を邪魔することなく、
画面で資料をお見せするか。。。
オンライン修学旅行で、特にポイントになるのは資料とその見せ方だと考えました。
今までも、
ZOOMの共有機能を使って参加者に資料をお見せしていましたが、
それだと、
どうしても、クリックして資料が表示されるまでに若干のタイムラグがでていました。
その間に、実際のコースではどんどん先に進んでしまいます。
タイミングよく、たくさんの資料をツアー中に入れ込むために、配信ソフトを勉強して導入しました。
結果、
タイムリーに参加者にストレスなく、多くの資料をお見せすることができたと思います。
*金沢の古地図と、「今」自転車で走っているところを比較できるのもオンラインだからこそ。
オンラインなんて。。
と考えられている方も多くおられると思います。
私もそうでした。
今でも、リアルに交流したり、地元に足を運ぶのが一番!と思っています。
でも、コロナ禍だから。。だけでなく、
現代のテクノロジーだからできていることを考えて、挑戦しよう!とやり始めたオンラインツアー。
やっていると、オンラインの良さを感じるようになってきました。
というか、
今は「オンラインってすごい!」と思っています。
まだまだ、ポンギーのオンラインまち巡りは課題はたくさんありますが、
今だからできることを、宿業とともに、これからもチャレンジしていきたいと思います。
オンラインツアーは、
実際に現地に訪れたときにさらに充実した旅となるようその前段や予習として利用していただき、
いつかは実際に金沢に足を運んで、
金沢の空気に触れていただき、
美味しい味を堪能していただき、
金沢をさらに堪能していただければ嬉しく思います。
オンライン修学旅行、楽しかった~♪