Pongyiについて
代表 横川雅喜(まさき)
ポンギーとはミャンマー語で「お坊さん」という意味です
ポンギー代表の’まさき’です。
ポンギーはミャンマー語で「お坊さん」という意味です。
私が2004年と2005年の2回、ミャンマーで得度して僧侶の経験をしたことが名前の由来です。
15年間銀行員として働いていた私は、「自分が本当にやりたいこと」を求めて退職。知り合いの会社経営に参画しましたが、上手くいかず挫折を味わいました。
家庭も、お金も、仕事もゼロになりました。
40代半ばのときでした。
そんな時、日本人のミャンマー高僧であるガユーナ・セアロ師と出会い、何もかも捨て去ってミャンマーで僧侶体験をすることを決意しました。
それは、まさに人生を変える経験となりました。
*Pongyi はミャンマーでは「ポンジー」と発音されますが、当館の日本語読みは「ポンギー」としています。
「本業は自分自身」:本当の幸せとは
「魂で生きるにはどうしたらいいんですか?」
銀行員時代からずっと心に虚無感を持っていた私が僧侶になり、真っ先に高僧に尋ねた質問です。
「今までのお前の頭をハンマーでかち割れ」が高僧からの返答でした。
(プライドや固定観念でガチガチに固まっていた私の考えを改めろという意味で、もちろん本当にハンマーで頭をたたくということではありません)
2回の僧侶経験は、数ヶ月という短い期間でしたが、法衣をまとい、損得勘定抜きで奉仕活動や静かな瞑想を通して多くの気づきを得ることができました。
その後も、ガユーナ・セアロ師から深い学びをいただき、
「他と比較せず、“自分自身を本業”とする生き方」こそが、’心の充実’につながるという思いに至りました。
ポンギーの想い:すべての人々が生きる喜びに満たされますように
ミャンマーから帰国後、私はアジア支援のNPOで活動し、その後石川県に移住しました。
そして2009年、「自分で働き、自分に必要以上の利益は他に還元しよう」という想いのもと、金沢で初めてのゲストハウス「ポンギー」をオープンしました。
ポンギーは、ガユーナ・セアロ師の「すべての人々が生きる喜びに満たされますように」という言葉の理念に基づき運営されています。スタッフは、「自分が充実して働き、他の人の喜びに貢献する」という想いを胸に、日々お客さまをお迎えしています。
日本の方にはアットホームな雰囲気の中での交流を楽しんでいただき、海外からのお客さまには日本の日常に根付く文化の良さを感じていただき、泊まった皆さまが心に残る宝物を持って帰っていただければ幸いです。
急性心筋梗塞を経験して:人のつながりを大切に
2021年、私は急性心筋梗塞を発症し、心臓の半分を失いました。
現在は日常生活を送れるまでに回復しましたが、以前のように体を動かすことはできず、重い荷物を持ったりすることもできません。
しかし、この経験を通して、ポンギーが大切にしている「人のつながり」という軸をぶらさず、自分たちが大切にしていることを続けていこうという想いを強くしました。
ポンギーはこの想いを形にしている場所です。
今、私の心に虚無はありません。
「自分自身を本業として生きる」ことで、自分であることに感謝し、この社会の中で周りの人々とのかかわりを大切にしながら「充実」した毎日を歩んでいます。
ポンギーで心身ともにリフレッシュしていただき、心に残るひとときを過ごしていただければ幸いです。
宿代の一部をアジア人道支援に寄付しています
ポンギーは、自分たちが必要とする以上の利益は、すべて他者への貢献に実践・還元することを理念としています。
その理念に基づき、宿泊料金の一部を100円以上、アジアの人道支援NPOに寄付しています。
経営理念
「経営の原点」 「経営方針」 「行動指針」
の3つをもって経営理念とします。
経営の原点
“全ての人々が生きる喜びに満たされますように”
(ガユーナ・セアロ師の言葉)の願いを経営の原点とします。
経営方針
1.正しい心で利潤を生みだし、自ら必要とする以外の利益を以て、
自立と平安を目指す他への貢献のために実践・還元することに努めます。
2.スタッフ一人ひとりを尊重し、それぞれが強い志をもって
自己成長できる環境をつくります。
3.地域社会や文化、歴史を大切にするとともに、
アジアを中心とする国際自立支援に貢献します。
行動指針
1.我々は、一人ひとりが「私は私」であることを自覚し、正しい道を堂々と歩み、他に対し何ができるかを常に心に置いて行動します。
2.我々は、一人ひとりの心の豊かさと笑顔の広がりを大切にします。
3.我々は、一人ひとりが自らの意志と責任において運営に関わっていることを自覚し、組織の発展と自己実現のために精一杯努力します。
4.我々は、一人ひとりの個性を尊重し、切磋琢磨し、和をもって成長することに務めます。
スタッフ紹介
代表 まさき
<経歴>
- 1961年生。外交官の父を持ち幼少期から社会人まで15年ほど南米(パラグァイ、ブラジル)に住む。
- 1985年。大学卒業後、外国為替専門銀行に入り15年間勤務。
- 2000年。銀行の合併を機に退職。脱サラし、ヒーリング・セラピーの会社の運営に携わるも、会社が上手くいかず4年で挫折。アルバイト、警備員をしながら借金返済。
- 2005年。大手外資系の会社から正社員の声がかかるも「このままの自分でいいのか」との思いから、全てゼロから出発しミャンマーで僧侶体験。
- 帰国後、アジア人道支援NPOの活動に従事。(石川小松市の過疎村で2年半の生活)
- 2009年6月、金沢でゲストハウス Pongyi(ポンギー)開業。
女将 にいな
石川生まれの石川育ちです。 何か人の役に立てる仕事をしたいと医療系の仕事に就きましたが、自分の人生を考えた結果たどり着いた先がPongyi(ポンギー)でした。
2017年からポンギーで働き始め、2019年から女将を任されました。
のんびりしている割りには心配性でいつもドキドキしながらゲストをお迎している私ですが、日本だけでなく、世界中のいろいろな国からの皆さまにお会いすることができて、毎日が新鮮で楽しく、とても充実しています!
ポンギーは今はやりのモダンでおしゃれなゲストハウスとは違い、築150年の古い小さな日本家屋です。
天井が低いので背の高い方はよく頭をぶつけますし、急な階段も、大きな段差もあります。
でも、この小さな家には、お金では買えない、なんとも言えない落ち着く温かさがあって、私はそれが大好きです。
ポンギーでゲストさんと一緒に過ごす時間が、私にとってはかけがえのないものです。
これからも、たくさんのゲストさんをお迎えしていきたいと思っています。
まだまだ未熟ではありますが、どうぞ宜しくお願いいたします!